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「TUNEDiD スタジオツアー」中編:モーションキャプチャーのナカミ

 

人間の動きを利用する「モーションキャプチャー」の撮影・映像制作を行っている「TUNEDiD スタジオ」。そんなスタジオでは、一体どんな撮影が行われているのか。中編の今回は、撮影での小道具について、弊社モーションキャプチャースーパーバイザー・富永の説明のもと、レポートします。前編はこちら。

 

 

映画のようなクオリティの追求

 

 

モーションキャプチャーは専用のグッズを使って撮影を行う。演者さんはデータを取るための専用のスーツ(約15万!)を着用し、その上に反射材が巻きつけられた専用のマーカー(1個約2000円!)をたくさん付けて撮影する。なお、マーカーは消耗品だ……!

 

「モーションキャプチャーで最も大事な道具の一つとして、“キャリブレーションワンド”というものがあります。これを振りながら歩き回って、各カメラに自分の位置を計算させます。データを取るための非常に大事な工程で、“お祈りの儀式”と呼んでいます(笑)」(富永)

 

ちなみに、キャリブレーションワンドは少しでも歪んだり曲がるとデータが取れなくなるため、一番丁寧に扱っている道具だ。

 

 

最近ではVTuberの撮影が増えているが、以前はゲーム作品の中で流れるムービー部分に使用される撮影が多くあった。特にゲーム案件のモーションキャプチャー撮影は、ひとつの映画を撮影するほどの時間が掛かる。

 

 ※傘を使用する演技があったので、骨だけにしたもの

 

「撮影では、描かれているゲームの世界と同じようにセットや小道具を準備します。モーションキャプチャーの特徴として、マーカーが付いていればデータを取ることができるので、ある程度の簡略化されたセットや小道具が多いですね。」(富永)

 

とはいえ、簡略化された小道具では上手く演技ができないこともある。「銃の代わりに角材で作成したものを使ったことがあるんですが、リアルな重みがないために、上手く撮れない場合がありました。そういう時は、モデルガンを買ってきたりもします」と語る富永。こうしたクオリティの追求も、映画撮影に近いのかもしれない。

 

今回は、モーションキャプチャーならではの独特な道具を紹介した。後編では、コロナ禍の中での撮影状況をレポートする。

 

後編へ続く。